堀辺師範が言った。
「小林さん、結局日本ではパーティーに行かなきゃ
ダメなんですよ。」
「パーティーでなんとなく意見が統一されて
しまうんですよ。」
「パーティーで名前を出さないことによって
タブーをつくる。あるいは名前が出たら、ひそひそと
敵対心をつくる、そうやって同調圧力を
つくってるんですよ。」
ほとんど絶望的な言葉だ。
まさに日本人の悪しき風習だ。
わしはパーティーや集会に顔を出さない。
顔なじみになって言論を調整するのは危険だと考える。
わしは運動家ではない。
作品を創ることで訴える、それだけしか出来ない人間だ。